以前の投稿でHIITについて解説を省いていたので、この機会に触れておきます。このレビューでは、期間中は週3回以上ののHIITを実施、短期間(ST-HIIT: 12週間未満)と長期間(LT-HIIT: 12週間以上)に分類し、参加者をBMIに基づいて正常体重(Normal Weight)と過体重/肥満(Overweight/Obese)に分類して結果を分析しています。
そもそもHIITとは?
HIITは「high-intensity interval training」の略で、簡単に言うとめっちゃきつい運動と休憩を交互に行うトレーニング法のことです。例えば、30秒ダッシュ→10秒休憩→30秒ダッシュ→…みたいな感じの運動を数分間繰り返すもの。高強度の運動と短い休憩を繰り返せるのであればなんでもよいです。
具体的な手法は「HIIT 方法」などで調べるとすぐ出てきます。やってみるとわかりますが、数分間のHIITでもめちゃきついので、慣れないうちは強度を落として徐々に強度を上げるようにしましょう。私自身も最近HIITを取り入れてますが、まだ慣れておらず終わった後は10分くらいは動けないです。。
レビューの結果
さて、HIITがどんなものか分かったところで、実行するとどんな効果が出たのか見ていきましょう。
■過体重/肥満集団
1. 短期間HIIT(ST-HIIT: 12週間未満)の効果:
最大酸素摂取量(VO2 max)の改善、拡張期血圧の減少、空腹時血糖の減少、ウエスト周囲径の減少
2. 長期間HIIT(LT-HIIT: 12週間以上)の効果:
VO2 maxが大きく改善、体脂肪率の減少、安静時心拍数の減少、収縮期血圧の減少、拡張期血圧の減少
■正常体重集団
VO2 maxを大きく改善、その他の心代謝マーカーに対する有意な効果はほとんど観察されず。
肥満の人にとってすごい効果が見えた結果になってます。もともと健康な人にとっては、血圧の改善とかが見られないのはそれもそうかって感じですね。
レビューでは体重の値は有意には減少しなかったとあるので、以前の投稿で書いたように痩せたいならジョギングとかにするのが正しそうです。
やはり、HIITのすごいところは短時間の運動でVO2 maxの大幅な改善がみられるところですね。HIITの性質上、慣れてくると自然と強度を上げることになるので、長く続けるほどどんどん持久力がつくんでしょうね。
まとめ
HIITを続けるとどうなるかって話でした。基本的には心肺機能を高めてくれる運動なんだなという認識でよさそうかなと思います。時間効率が非常によいトレーニングなので、時間がないけど効果的な運動したいって人はぜひお試しを。


コメント